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非正規雇用のメリットとデメリットを分かりやすく紹介【完全版】
近年働き方の多様化で、フリーランスや自営業など非正規雇用が増えています。
しかし、非正規雇用はメリットとデメリットを併せ持つため、リスクや特徴を理解しておくことが重要です。
本記事は、非正規雇用のメリットとデメリットを解説します。
また、非正規雇用で活躍するポイントも紹介していますので、自分に合う働き方を探している方は、参考にしてください。
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目次
そもそも非正規雇用とは?
ここでは、非正規雇用について解説していきますので、参考にしてください。
日本における非正規雇用の現状
日本における非正規雇用は増えている状況です。
総務省統計局「労働力調査(令和4年)平均結果」によると、非正規雇用は2021年から2022年までに26万人増加しています。
新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、3年ぶりの増加です。
非正規雇用が増加しているのは、企業の業績不振や景気悪化もありますが、政府が提唱した「働き方改革」も増えた理由に挙げられます。
日本は長時間労働が多く、ワークライフバランスが保てない人も多いのが現状です。
例えば、趣味に没頭できなかったり、家族との時間が設けられなかったりします。
そのため、プライベートを充実させたい人など、働き方を見つめ直す人も増えていると言えます。
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非正規雇用の特徴と種類
非正規雇用の特徴は、雇用期間が短く、労働条件が不安定な場合があります。
雇用形態もさまざまあり、非正規雇用の代表として挙がられるのは下記の通りです。
❷ 契約社員
❸ パートタイム労働者
❹ アルバイト
派遣労働者とは、派遣会社を通じて企業で働く雇用形態です。
契約期間が終了すると、派遣会社に戻る流れになります。
契約社員は、企業と一定期間の雇用契約を結び、正社員と同様の労働条件で働く雇用形態です。
雇用期間以外は正社員と扱いはほとんど変わりません。
パートタイム労働者は、1週間の労働時間が短い雇用形態です。
学生や主婦、フリーターなど働く時間が限られている人に向いています。
また、アルバイトも同じく、労働時間が短く、労働時間も不規則で福利厚生なども少ないです。
非正規雇用と正社員との違い
非正規雇用と正社員の雇用期間は労働条件が異なります。
下記の表は非正規雇用と正社員の違いを簡単に表にしました。
非正規雇用 | 正社員 | |
雇用期間 | 期限あり | 期限なし |
給与 | 時給制が多い | 固定給 |
退職金 | 支給されるケースが少ない | 支給あり |
ボーナス | 支給されても少額 | 支給あり |
有給休暇 | 条件を満たせば取得可能 | 取得できる |
保険 | すべての保険に加入できない | すべての保険が適用 |
非正規雇用は正社員と比較しても、労働条件が不利な場合があります。
雇用期間が短く、給与も時給制を採用している企業が多いです。
非正規雇用は、加入できる保険も限られており、福利厚生も少ないと言えます。
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非正規雇用として働くメリット
ここでは、非正規雇用として働くメリットを紹介しますので、参考にしてください。
柔軟な働き方が選べる
非正規雇用として働くことの一つのメリットは、柔軟な働き方が選べることです。
正社員とは異なり、出勤日数や時間帯も選択でき、自分のライフスタイルに合わせて働けます。
例えば、午前中に子どもを幼稚園に送ったり、家事をこなしたりして、昼から働くことも可能です。
また、学業と両立させたい学生にとっても、非正規雇用として働くのは有効な選択肢の一つといえます。
幅広い仕事の経験が積める
一つの企業に属することなく、複数の会社で働けることはメリットです。
事務職で働いたあと、工場でライン作業として働くこともでき、さまざまな職種で働くため、幅広い経験が積めます。
学生やフリーターで自分のやりたい仕事を見つけたい人には、多くの経験が積めるので最適です。
働きやすい環境が選べる
自分の働きたい業種や職種など、条件を選びやすい非正規雇用は、ストレスも溜まりにくいです。
労働条件が合わない環境だと、働きづらくてストレスが溜まりやすくなります。
非正規雇用は、職種や労働条件など希望に合った環境を選択しやすいので、ストレスの軽減が可能です。
自分にとって働きやすい環境を選べるのは、大きなメリットといえます。
転勤や異動がほとんどない
正社員はキャリアアップの機会が多く、重要な役割を担うこともあります。
さらに、転勤や異動があると、家庭を持つ人や地元で生活したい人には不便です。
非正規雇用で働く場合は、転勤や異動が少ないため、自分や家族のライフスタイルを崩さずに働くことができます。
自分の時間を大切にできる
労働時間を選択できるため、仕事とプライベートを両立しやすいです。
例えば、労働時間を短くすることで、趣味に没頭したり、家族との時間を確保したりできます。
プライベートを充実させたい人は、非正規雇用として働くのも選択肢の一つです。
非正規雇用として働くデメリット
ここでは、非正規雇用として働くデメリットを紹介していきますので、参考にしてください。
雇用が安定しない
正社員と比べても雇用期間が短く、企業の業績によっても左右されやすいです。
契約社員なら6ヶ月ごとに契約更新を行う場合があり、企業と労働者がマッチングすれば、継続して働くことが可能です。
ただ、企業の業績悪化や能力不足だと、契約更新が行われない可能性もあります。
非正規雇用として雇用が不安定なのは、デメリットと言えるでしょう。
安定した収入が確保できない
一つの企業で継続して働くことができないため、収入は安定しにくいです。
例えば、スキルや経験が豊富な人材でも、企業の業績悪化などで契約更新しない場合があります。
非正規雇用は雇用が不安定なため、安定した収入が確保できません。
キャリアアップが難しい
非正規雇用は、複数の企業を転々とできる反面、昇進するためのチャンスが少ないです。
正社員ならキャリアアップの試験や研修などを受ける場合がありますし、何より年一回の昇給がある企業がほとんどです。
派遣社員や契約社員は、スキルや能力があれば、企業から正社員として契約を結ばれる可能性があります。
しかし、ハードルは高いと言えるでしょう。
非正規雇用を選ぶ人が増えた理由
ここでは、非正規雇用を選ぶ人が増えた理由を紹介していきますので、参考にしてください。
企業が人材不足に陥っている
非正規雇用を選ぶ人が増えた理由として、企業が人材不足に陥っていることが挙げられます。
ただ、企業は景気が不安定で雇用情勢が変化しているため、正社員として雇うのをためらう企業も多いです。
非正規雇用は正社員に比べて人件費を抑えつつ、複数の人材を雇用することが可能です。
また、景気の状況に柔軟に対応できるため、非正規雇用として採用する企業は多いでしょう。
高齢化社会が進んでいる
定年退職後も働き続けることが必要な人が増えている反面、正社員雇用は厳しい現実があります。
企業側も人材が不足しており、雇用を調整しなければなりません。
日本は高齢化社会が進んでいるため、定年後の人材を雇用する企業が多いです。
ワークライフバランスの両立
近年、働き方が多様化しており、自営業やフリーランスが増えています。
時間や場所を選ばずに柔軟に働けるため、プライベートが充実しやすいです。
また、スキルや経験を活かして、幅広い仕事に挑戦したい人もいるため、非正規雇用が増加している理由と言えます。
活躍するためのポイント
ここでは、非正規雇用として活躍するためのポイントを紹介していきますので、参考にしてください。
スキルアップをする
非正規雇用として活躍するには、スキルアップがポイントとして挙げられます。
スキルや知識を身につけることで、他の人と差別化できるからです。
例えば、資格を取得して一つの分野に特化すれば、専門知識が身に付きます。
他の人と差別化して、優れた人材なら継続して雇われたり、高収入を獲得できたりする可能性も高いです。
非正規雇用として活躍したい人は、能力を上げる必要があります。
ネットワークを広げる
人脈を広げることで、さまざまな情報が獲得できます。
人事や経営者など、ネットワークを広げることは、チャンスが増えるわけです。
これは働く企業同じで、人脈を作れば、自分に合った働き方が見つかる可能性があります。
経験や実績を作る
経験や実績が豊富な人材は優遇される可能性があり、差別化に繋がります。
例えば、製造業界でさまざま分野の職種で実務経験や実績を積めば、スキルや能力が身に付きます。
製造経験や実績が豊富な人材なら、企業から継続して雇用される可能性が高いといえます。
自己管理能力を向上させる
非正規雇用として活躍するには、自己管理能力を向上させるポイントとして挙げられます。
業務スピードも早く、柔軟に対応できるからです。
仕事をする上で優先順位を把握し、段取り良く作業する必要があります。
また、自己管理能力が高い人は、トラブルが起きても状況を判断して、柔軟な対応も可能です。
自己管理能力を向上させておけば、非正規雇用として活躍できる可能性があります。
知っておくべき制度
ここでは、非正規雇用として働く人がしっておきたい制度を紹介していきますので、参考にしてください。
同一労働同一賃金の原則
同一労働同一賃金の原則は、非正規雇用として働く人の待遇を改善する制度です。
従来は正社員と同じ仕事をしても、非正規雇用と待遇には差があり、社会的不平等でした。
この原則は、性別や年齢、雇用形態などに関わらず、同じ給与や待遇を受けられるため、正社員との差がなくなることが期待されます。
雇止めの法理
雇止めの法理とは、契約社員を保護する法的な制度です。
これまでは契約更新を迎えたら、説明もなく雇止めを行う企業もあり、労働者の立場は不利でした。
雇止めの法理で企業は説明もなく、雇止めができないため、安定して雇用を維持できます。
無期転換ルール
無期転換ルールとは、労働者の安定した雇用を保障するために導入された制度です。
契約社員が同じ企業で一定期間働いた場合に、自動的に正社員に転換されることを規定しています。
ただし、5年以上働いた場合に必ずしも正社員に転換されるわけではなく、一定の条件を満たすことが必要です。
人材不足で問題を抱えている企業と、安定した生活を求める労働者の双方に大きなメリットといえます。
まとめ
今回は、非正規雇用のメリットとデメリットについて、わかりやすく解説してきました。
非正規雇用は正社員とは異なり、幅広い仕事の経験が積めるなどメリットがあります。
また、柔軟に働き方が選べるため、仕事とプライベートのバランスが取りやすいです。
しかし、雇用が安定しなかったり、収入を確保できなかったりなどデメリットがあります。
そのため、非正規雇用として働くなら収入が高い求人に応募するのがおすすめです。
非正規雇用として活躍し続けたい人は、上記で説明したポイントを参考にし、自分自身を磨けばキャリアアップにも繋がります。